心臓血管センター/循環器内科 医長 循環器内科 加畑 充 Kahata Mituru 適切な医療の提供を心掛けています。
加畑 充(かはた みつる)
医師紹介
心不全治療
末梢血管カテーテル治療
2008年
北里大学医学部 卒業
2008年
仙台厚生病院
2011年
気仙沼市立病院
2012年
みやぎ東部循環器科
2013年
仙台厚生病院
メッセージMessage
この度、当院心臓血管センターはTAVI実施施設となりましたので、報告させて頂きます。
TAVIは重度の大動脈弁狭窄症の患者さんに対して経カテーテル的に低侵襲で人工弁を留置する手術方法です(大動脈弁閉鎖不全症は適応になりません)。
2013年に日本で保険償還されて10年が経過し、その良好な治療成績が報告されています。デバイスシステムの小径化により、最も治療成績の良い鼠径部からのアプローチが90%以上の患者さんで可能となりました。
またTAVI弁の改良や技術の進歩により弁周囲逆流や永久的ペースメーカー植え込み率が減少しました。
さらに、当初危惧されていたTAVI弁の耐久性に関しても、外科的生体弁に遜色のない成績が報告されてきております。
我々含め、地域の先生方におかれましては、これまではTAVI適応患者さんをやや遠方の都心部などへ紹介しておられたかと思います。
しかし今後はご自宅から近くて通院しやすい当院で、負担の少ない形で治療が可能となります。当然ですが治療後のフォローアップもそのまま当院で継続いたします。
また、様々な理由でTAVIに不適合の場合がありますが、当院では大動脈弁再建術(AVNeo)の選択肢もございます。
これまで同様、患者さんにとってのベストの治療法をチームで相談して決定して参ります。
我々心臓センターの最大の強みはそのアクセスの容易さ、受診へのハードルの低さであると自負しておりますが、治療の質もハイボリュームセンターと同等を維持する気概でございます。
これからも地域の患者さんのご紹介をお待ちしております。
提供:エドワーズライフサイエンス合同会社
経大腿アプローチの例
提供:エドワーズライフサイエンス合同会社
鉛筆ほどの太さに折りたたまれた生体弁を装着したカテーテルを、大ももの付け根の1cm弱の小さな穴から大腿動脈に入れて、心臓まで運びます。
生体弁が大動脈弁の位置に到達したらバルーン(ふうせん)を膨 らませ、生体弁を広げ、留置します。
生体弁を留置した後は、カテーテルを抜き取ります。
生体弁は留置された直後から、患者さんの新たな弁として機能します。
提供:エドワーズライフサイエンス合同会社