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医師プロフィール

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  • 大橋 正和

    Oohashi Masakazu

    男性不妊診療担当[非常勤]

    主な専門泌尿器一般、男性不妊、小児泌尿器

    医師紹介

    泌尿器科

    男性不妊診療担当[非常勤]

    大橋 正和

    Oohashi Masakazu

    入職
    2003年
    主な専門分野
    泌尿器一般、男性不妊、小児泌尿器
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 医学博士
    • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
    • 日本腎臓学会認定専門医
    • 日本生殖医学会生殖医療専門医・指導医
    • 臨床研修指導医
    • 東京都身体障害者診断指定医(じん臓機能障害、ぼうこう又は直腸機能障害)
    • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
    • 日本アンドロロジー学会評議員
    経歴History
    1982年 慶應義塾大学医学部 卒業
    1987年 国立埼玉病院泌尿器科
    1992年 東京歯科大学市川総合病院泌尿器科講師
    1998年 国際医学交流としてブラジル(アマゾン、サンパウロ)に4ヶ月間滞在し医療視察
    1999年 国立大蔵病院泌尿器科
    2002年 国立成育医療センター泌尿器科
    2003年 荻窪病院泌尿器科医長
    2006年 荻窪病院泌尿器科部長
    1992年 慶應義塾大学医学部泌尿器科非常勤講師 現在に至る
    2021年 荻窪病院男性不妊診療部長 
    2023年 荻窪病院男性不妊診療担当 非常勤
    メディア実績・著書Media / Book

    ■著書

    • 不妊・不育診療指針(著分担)精管・精嚢造影:633-637、中外医学社、東京、2016
    • ジェネラリストのための外来診療・処置ガイド(著分担)男性不妊症:221-222、医学書院、東京、2016
    • 看護のための最新医学講座、泌尿・生殖器疾患(著分担)男性不妊症:272-286、性分化異常:286-90、中山書店、東京、2007
    • 看護学学習辞典(著分担)不妊症:1408-9、精子:345-6、精液:342、勃起障害:589、学研、東京、2008
    • 男性不妊症の臨床(著分担)精索静脈瘤の腹腔鏡下手術:176-181、メディカル・ビュー社、東京、2007

    ■メディア実績

    • WEBサイト「ママテナ、mamatenna」男性不妊について概説:2016年5月6日、5月10日、5月14日
    • 朝日新聞朝刊「男性不妊 精子探し出す手術」に掲載、2015年5月19日
    • 男性版婚活マガジン「MEN’S JINEKO」TESE(精巣内精子採取術)は男性不妊の救世主だ!2013年9月
    • 東洋経済オンライン『ヘルス』プロが語る男性不妊の傾向と対策、2013年6月28日
    • 女性のための婚活マガジン「JINEKO」MD-TESEのセカンドオピニオン、2012年冬季号
    • 読売新聞朝刊「病院の実力121」「男性不妊専門医の治療成績」 に掲載、2012年7月29日
    • NHK総合TV「首都圏ネットワーク」に男性不妊で出演、2012年4月5日
    • 読売新聞朝刊「医療ルネッサンス」「男性不妊症 低ゴナドトロピン性性腺機能低下症の治療」に掲載、2012年1月27日
    • 読売新聞朝刊「からだの質問箱」「2歳息子の包茎 手術必要?」に回答、2008年10月26日

    メッセージMessage

    泌尿器科は身体のなかでも恥ずかしい部分を担当する科ですので、受診に抵抗を感じるかもしれません。尿のこと、精巣(睾丸)のことでおかしいと思ったら、荻窪病院泌尿器科を受診いただきたいと思います。
    また、結婚後お子様を希望されて1年たっても奥様が妊娠されない場合、男性不妊の疑いがあります。男性不妊の診療も当科で担当していますので、荻窪病院泌尿器科に問い合わせの上、受診いただきたいと思います。

    インタビューInterview

    泌尿器科に来られる患者さんはどういった症状の方が多いのでしょうか。

    泌尿器科の担当する主たる臓器は腎臓、膀胱、前立腺、尿道といった尿の通り道です。患者様の症状としては、尿をすると痛い、尿が出にくい、尿の回数が多い、尿ががまんできない、尿が漏れる、尿に血が混じるなど、実に多彩です。結石が尿管に詰まると、腎臓や尿管の部位(脇腹~側腹部)の激痛を伴います。また、尿にばい菌が入ってこじれると、尿をすると痛いという症状に加えて、高熱が出ます。患者様の年齢は、子供から高齢の方まで様々ですが、高齢化社会の影響で、高齢の方が圧倒的に多い印象があります。患者様の男女比は、男性7割、女性3割といったところです。

    男性比率が多いですね。

    そうですね。男性は前立腺というものを膀胱の出口に持っていて、年配になると、この前立腺が肥大して尿流を邪魔して、尿が出にくい、尿の回数が多いといった症状を引き起こします。さらに、人間ドックや検診で、前立腺がんマーカーであるPSA値が高いことを指摘されて、つまり前立腺がんの疑いありということで、受診される方が多くなっています。それから、泌尿器科は、精巣(睾丸)、陰茎といった男性生殖器も扱いますので、性生活がうまくいかない方、勃起障害(ED)の方も受診されます。
    さらに最近、男性ホルモン低下による「男性更年期」という病態が話題になっており、最近精力がない、やる気が起こらないという方も診療対象になります。このように、泌尿器科は守備範囲がたいへん広い診療科です。

    ご専門の「男性不妊」についてお話を聞かせていただけますか。

    これは私の専門ですが、男性不妊症があります。結婚し、通常の夫婦生活を行っているのにお子さんに恵まれないご夫婦のうちのご主人サイドの診療を、泌尿器科が担当します。不妊原因の割合は、ご主人サイドが約50%、奥様サイドが約60~70%を占め、重なりあいの10~20%はご主人と奥様の両方が原因という場合です。ですから、不妊症の原因の約半数はご主人サイドにあるのです。当院では、ご主人サイドの診療を泌尿器科が、奥様サイドの診療を併設の女性不妊サテライト「虹クリニック」が担当して、緊密なる連絡の下に、ご夫婦両方の不妊治療を行っています。

    男性不妊について、もう少しお話を聞かせていただけますか。

    患者様の多くを占めるのが、精液中の精子の数が少ない、精子の運動性が少ないなどの原因で、奥様が妊娠に至らないケースです。さらに、他の婦人科不妊クリニックで精液検査を受けたところ、無精子症を指摘され、私のところを紹介されたという方もいらっしゃいます。
    また、性欲がない、射精ができないという方も受診されます。日本生殖医学会という生殖に関する医学会で認定された専門医は、2022年4月現在973人います。しかし、多くが産婦人科医で、泌尿器科医は71人のみです(私、大橋も専門医です)。このようにたいへん数が少ない泌尿器科生殖医療専門医のひとりである私のことを、患者様ご夫婦がメディアで検索されて、受診されています。遠方から来院される方もいらっしゃいます。毎年約300人以上の男性不妊初診患者様が、当科を受診されています。男性不妊症の具体的治療としては、精索静脈瘤が原因で精子の所見が悪い方には手術(低位結紮術、2泊3日入院、腰椎麻酔)をお薦めしています。
    また、治療不可能な無精子症の方には、顕微鏡下精巣内精子採取術(TESE)を施行し、回収された精子を虹クリニックで保管して、奥様から得られた卵への顕微授精(ICSI)に供しています。TESEの精子回収率は、精子の通り道が詰まっている「閉塞性無精子症」で約90%以上、詰まっていない「非閉塞性無精子症」で約30%です。

    一般の泌尿器科の治療について教えていただけますか。

    膀胱がんは、尿に血が混じることが初発症状となります。この血尿には、目で見てわかる血尿(肉眼的血尿)と、人間ドックや検診で指摘される尿潜血陽性(顕微鏡的血尿)があります。いずれも痛くもかゆくもありません。そのような患者様には、私達は、膀胱がんを念頭において検査を進めます。尿中のがん細胞の検査に加えて、超音波検査(エコー)で尿の通り道を丹念に調べます。最終的には内視鏡(膀胱鏡)で、膀胱内を観察して膀胱がんの確定診断を行います。膀胱がんが発見されると、CTやMRI検査で膀胱がんの広がりを調べた後に、約1週間入院いただいて、内視鏡的切除術(TUR-BT)を施行します。当科ではこの手術を年間約80例施行しています。
    最近では、人間ドックや検診で、前立腺がんマーカーであるPSA値が高いことを指摘されて、つまり前立腺がんの疑いありということで、受診される方が多くなっています。そのような患者様には、経直腸的前立腺生検(2泊3日入院、腰椎麻酔)を積極的に薦めていて、当科では年間約80例に施行しています。前立腺がんと診断された方には、CT、MRI、骨の検査等を施行して、前立腺がんの広がりを調べ、個々の患者様に応じた治療(手術療法、放射線療法、ホルモン療法)を施行しています。
    尿路結石症に関しては、残念ですが、2012年に尿路結石症に関する体外衝撃波破砕治療を終了しました。したがって、当科は、尿路結石症の痛みに対する応急処置は可能ですが、外科的治療が必要な場合は、治療対応できる他の施設をご紹介しています。
    また、当院では、慢性腎不全に対する透析治療には対応できませんので、そういう患者様には、透析治療ができる他の施設をご紹介しています。

    今後、泌尿器科として力を入れていきたいことはありますか。

    当科は、2014年から常勤医師数が2名から3名に増え、よりきめの細かい一般泌尿器科の診療ができるようになりました。あらゆる泌尿器科疾患の診療を行っていますので、遠慮なく受診していただきたいと思います。今後は、大学病院と提携し、腎臓の病気に対する腹腔鏡下の手術を取り入れてゆきたいと思っております。男性不妊症に関しては、患者さんのニーズがますます増えていますので、今後も力を入れていきたいと思います。

    それでは最後に、近隣の先生や患者さんへのメッセージをお願いします。

    近隣の地域の先生方とは、年に数回ある病診連携の会を通して、顔の見える医療と言いますか、ドクター同士の面識もできましたので、ぜひ当科に泌尿器の患者様をご紹介いただければと思います。外来患者さんが多くて、診療までお待たせしてしまうのが心苦しいのですが、責任を持って必ずその日のうちに診察いたします。緊急の場合は、当日の外来担当医に直接お電話していただければと思います。

    患者さんに対しては、何か尿のことでおかしいなと思ったら、恥ずかしがらずにかかりつけの先生に相談していただきたいと思います。

    泌尿器科というのは身体のなかでも恥ずかしい部分を担当する科ですので、受診に抵抗感を感じる方が多いと思いますが、腎臓、膀胱、前立腺、精巣(睾丸)等のがんが潜んでいることがあります。一番怖いのは血尿です。目で見て血尿が出た、痛くもかゆくもない、2、3日したら出血が止まった。だから医者に行かなくてもいいと放置すると、病院受診時には、それが進行した膀胱がんになっていたということがあります。患者様が病院にいらっしゃる時期が遅れると、その間にがんは進行してしまうのです。なるべく早期がんの段階で診断し治療する、それが鉄則です。また、ばい菌が尿に入ってこじれると、熱が出て、生命にかかわるほどに重症となります。尿のことで何かあれば、早いうちに荻窪病院泌尿器科を受診いただけたら幸いです。

  • 角田 美鈴

    Tsunoda Misuzu

    医員

    主な専門皮膚科一般

    医師紹介

    皮膚科

    医員

    角田 美鈴

    Tsunoda Misuzu

    入職
    2024年
    主な専門分野
    皮膚科一般
    経歴History
    2019年 東邦大学医学部医学科 卒業
    2019年 東京大学医学部附属病院 初期臨床研修医
    2021年 慶應義塾大学病院皮膚科 助教
    2022年 埼玉病院 皮膚科

    メッセージMessage

    2024年4月に入職しました、角田美鈴(つのだ みすず)と申します。
    皮膚科、一般皮膚科診療を担当いたします。
    炎症性疾患、腫瘍と多岐にわたる皮膚疾患に対応していきます。
    地域の患者さんに信頼していただけるような診療を心がけてまいります。
    よろしくお願い致します。

  • 鎌田 亜紀

    Kamata Aki

    医員

    主な専門皮膚科一般

    医師紹介

    皮膚科

    医員

    鎌田 亜紀

    Kamata Aki

    入職
    2022年
    主な専門分野
    皮膚科一般
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 医学博士
    • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
    • 日本皮膚科学会
    経歴History
    2016年 慶應義塾大学医学部 卒業
    2016年 慶應義塾大学病院 初期臨床研修医
    2018年 慶應義塾大学病院 皮膚科 臨床専修医
    2020年 東京歯科大学市川総合病院 皮膚科 臨床専修医

    メッセージMessage

    2022年4月に入職いたしました、鎌田亜紀と申します。皮膚疾患全般の診療をさせて頂きます。
    皮膚のトラブルは、手荒れや白癬などの身近なものから、全身疾患に関連するものまで多彩です。微力ながら地域のお役に立てますよう、診療に努めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

  • 布袋 祐子

    Futei Yuko

    病院長
    皮膚科部長
    TQM推進部長

    主な専門尋常性天疱瘡などの自己免疫性水疱症、アトピー、蕁麻

    医師紹介

    皮膚科

    病院長
    皮膚科部長
    TQM推進部長

    布袋 祐子

    Futei Yuko

    入職
    2005年
    主な専門分野
    尋常性天疱瘡などの自己免疫性水疱症、アトピー、蕁麻疹、皮膚科一般
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 医学博士
    • 慶應義塾大学医学部客員教授(皮膚科学)
    • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
    • 日本皮膚免疫アレルギー学会
    経歴History
    1992年 慶應義塾大学医学部 卒業
    2005年 荻窪病院 入職
    2005年 皮膚科部長 就任
    2009年 診療部長  就任
    2017年 TQM推進部長 就任
    2020年 副院長 就任
    2022年 病院長 就任

    メッセージMessage

    当院では皮膚に生じた症状すべてを拝見します。
    実際の症状を皮膚科医が確認し、皮膚科的な疾患か否かを判断します。
    必要に応じ、他科や他院と連携をとりながら診療します。
    皮膚は内臓の鏡とも言われており、皮膚症状から他の内臓疾患や腫瘍などが見つかることもあります。
    治療のみならず、しっかり原因精査をする事も心がけておりますので、
    難治性の皮膚疾患がありましたら、お気軽に受診、ご紹介頂ければ幸いです。

    インタビューInterview

    皮膚科はどういった科ですか。

    皮膚科は文字どおり、皮膚に生じた症状を見る科です。頭から顔、体、手足の皮膚に生じた症状全てを拝見します。機械や器具を使わずに肉眼で見る事ができる範囲でしたら、まずは皮膚科が担当することになります。また、知られていないことが多いのですが、毛や爪の付属器も皮膚科が扱います。

    皮膚科の患者さんはどういった疾患の方が多いのでしょうか。

    皆さんにも馴染みがあるような一般的な疾患、例えば水虫、湿疹や蕁麻疹、ニキビやアトピーなどから、あまり馴染みのない感染症、炎症性角化症、遺伝性疾患、皮膚腫瘍、皮膚がん、膠原病、血管炎などの疾患まで幅広く診ています。当院はご高齢の方の皮膚腫瘍、皮膚がんが多い傾向にあります。入院は感染症の蜂窩織炎、帯状疱疹や、手術目的の皮膚腫瘍が多いですね。また、膠原病は内科の病気と思われがちですが、皮膚症状が先行することもあり、皮膚に何か異常が出て皮膚科から診断がつくことが多々あります。前述したように皮膚に生じたすべての症状を扱いますので、とても幅広い領域です。

    患者さんの幅が広いということは、ちょっとした症状から他の病気が見つかるというようなことがありますか。

    よく「皮膚は内臓の鏡」と表現されることがあります。皮膚の疾患には、皮膚だけにとどまっているものと、実は体の中に病気が隠れていて、信号のように皮膚に症状が出ることもあります。皮膚の症状から内臓のガンや大腸の疾患や他の全身性の疾患が見つかったりすることも多くあります。そういった意味では皮膚科医の役割は大変重要なものになります。

    イボや水虫くらいで総合病院の皮膚科に行ってもいいのかなとか思ったりしますがいかがでしょうか。

    当院の皮膚科の場合、イボや水虫に限らず一般的な皮膚病も拝見します。本当に単なるイボや水虫であれば総合病院に通院する必要はないと思いますが、例えばイボの場合に「長期治療していても軽快しない」、「液体窒素が痛くて耐えられないので、違う治療方法が無いのか?」などの疑問が生じた場合にはいつでも受診してください。また開業医の先生が「イボだとは思うけど、腫瘍を鑑別した方が良いので、ちょっと調べた方がいい」と思われた場合には、当院にご紹介いただき、必要な検査をいたします。一般的な皮膚病は当院の検査や治療で一旦落ち着きましたら、また近隣の先生方に逆紹介させていただくことが多いです。

    ほくろが心配な場合は、皮膚科にかかればいいのでしょうか。

    ほくろは皮膚科で拝見します。ご希望があれば、当院で切除する事も可能です。レーザー治療は行っていません。まず患者さんが「ほくろ」といって受診されたものの中には、本当のほくろと、良性の腫瘍、悪性の皮膚ガンが混在しています。2~3㎜の小さいほくろは心配ない事が多いですが、7㎜以上の大きさの物や、小さくても数年単位で増大傾向にあるもの、出血するものは受診していただき、ダーモスコピーという拡大鏡で拝見した方が安心です。ダーモスコピーの所見によって、問題ないと判断されれば一安心ですし、場合によってはさらに組織を取って性質を調べ、切除することもあります。

    総合病院の中の皮膚科ならではの特徴はありますか。

    総合病院ですので、外来における診療のみならず、採血、画像検査、生検などの精査から、さらに必要に応じ他科依頼、最終的に入院まで、最初から最後まで一貫して診て治療できる点が最も特徴的ではないでしょうか。午前に行っている外来の他、午後には特殊外来を設けており、そこで生検や小オペ、またステロイドや免疫抑制剤などの全身投与を行っている患者さんを拝見する時間に使っています。また他科入院中に生じた皮膚症状を依頼されて見に行くこともありますし、毎月褥そう(床ずれ)の回診を行っているのも総合病院ならではのことかもしれません。

    手術件数も多いですが、どのような手術を行っているのでしょうか。

    最も多いのは、粉瘤や脂肪腫などの良性腫瘍や母斑(ホクロ)の切除ですが、当院の特徴は皮膚ガンの手術が多いという点です。高齢者の患者さんが多いことが理由の一つかもしれません。とくに日光角化症という前ガン病変や基底細胞ガンという皮膚ガンの手術が多いです。ガンの種類によっては切除範囲が大きいため、単純に切って縫合するのではなく、皮弁形成術や植皮術を行う方もいらっしゃいますね。一方で、ご高齢の患者さんの皮膚ガンで、手術の適応がない方もいらっしゃいます。そういった方には特殊な外用剤で皮膚ガンを治療することがあります。

    荻窪病院ならではの皮膚科の特徴というものはございますか。

    私の方針として、何かに特化しているという事はありません。これには理由がありまして、当院の様な地域に根付いた総合病院では皮膚病全般をきちんと拝見できないといけないと思っているからです。しいて言えば、当院では他ではあまり行っていないイボの治療や、皮膚がんの外用療法を積極的に行っております。イボに対しては液体窒素以外にグルタールアルデヒド、モノクロロ酢酸などの治療も行っておりますし、手術が困難な高齢者の皮膚ガンには免疫調整薬の外用で治療することがあり、以前からこの治療を他施設よりも早い時期から多くの患者さんに行っております。

    皮膚科の外来について教えていただけますか。

    午前は2診で一般外来を行っております。予約の方優先で、その間で飛び込みの方を拝見しております。午後は予約のみの特殊外来で検査、光線療法、小手術などを行っています。外来は予約優先ですので、予約をされた方はそこまでお待たせしていないと思いますが、飛び込みの方は長いと数時間お待たせすることもあります。緊急性のない症状は一旦開業医の先生に診ていただいてから当院に紹介頂くと、予約もでき、比較的スムーズに拝見できます。

    外来は予約制とのことですが初診の方も予約ができるのですか。

    初診の方も予約制にしたいのですが、今のところは紹介状をお持ちの患者さんのみ、事前予約が可能です。ご紹介いただいた場合、紹介元もしくは患者様が前もって地域連携室にお電話いただければ予約が出来る仕組みになっています。その場合、皮膚科は一般外来を行っていない午後枠でも予約が取れるようにして、なるべく早く拝見できるように心がけています。

    皮膚科というと目に見える部分なのでデリケートな部分も大きいと思いますが、患者さんに対して心がけというか気にされていることはありますか。

    皮膚科はとても繊細な診療科だと思います。皮膚の症状は表から見えるため、その分患者さんの不安が大きいこともあります。患者さんの気持ちなど、様々なことに配慮しながら細やかに診察をするというところに尽きます。かゆみは痛みより辛いとも言われますから、そう言った事にも理解を示しながら、診療するよう心がけています。 また、診察時によく診てよく触ってよく話しを引き出し、よく聞くということも大切です。患者さんが自分では気がついていない大事な情報を持っている可能性があるので、なるべく色々な情報をいっぱい引き出すようにし、原因の特定や診断につなげるようにしています。

    最後に患者さんと地域の開業医の先生へ向けてメッセージをいただけますか。

    当院の皮膚科を必要としてくださっている患者さんでしたら、ちょっとした症状でも拝見させていただきます。こんな程度で行っていいのかなと思わず、皮膚に心配な症状が出たら遠慮なく当院を受診してください。 開業医の先生方には、「一般的な治療をしているけど難治性の方」や、「一度生検をお願いしたい」とか、「全身精査をしてもらいたい」とか、「総合的に診てほしい」という時にはいつでもご紹介いただければと思っています。特に生検、オペ、入院を積極的に受けておりますので、そういった適用の患者さんがいらっしゃったらいつでもご紹介いただければ大変うれしく思います。

  • 小島 賢一

    Kojima Kenichi

    臨床心理士 公認心理師

    主な専門臨床心理 カウンセリング 血友病 HIV感染症

    医師紹介

    血液凝固科

    臨床心理士 公認心理師

    小島 賢一

    Kojima Kenichi

    入職
    1996年
    主な専門分野
    臨床心理 カウンセリング 血友病 HIV感染症
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 臨床心理士
    • 公認心理師
    • 東京ヘモフィリアネットワーク幹事
    • 東京HIV診療ネットワーク監事
    経歴History
    1979年 東京学芸大学教育学 研究科 卒業
    1988年 臨床心理士取得
    1989年 荻窪病院血液科にカウンセラーとして包括医療に参加
    メディア実績・著書Media / Book

    ・『幼稚園、学校、職場と自分の家庭を目指して』 はじめてでも安心血友病診療のマニュアル 宮川義隆/天野景裕編 2017/10医薬ャーナル社
    ・小松賢亮、小島賢一:HIV感染症のメンタルヘルス、日本エイズ学会誌第18巻第3号、183-196、2017
    ・「血友病トータルケアシステム 臨床心理士の役割」みんなに役立つ血友病の基礎と臨床 白幡聡編 2016/8医薬ジャーナル社

    メッセージMessage

    全国で5000人余りの血友病患者さん。専門的に診てもらえる医療機関がとても少ないのが、現状です。当院の血液凝固科は医師はもちろん、看護師、ソーシャルワーカー、理学療法士、臨床心理士を揃えて包括医療を行っている全国有数の施設です。
    細やかで専門的な医療を提供しているほか、全国最大の患者会があり、患者さん同士の交流も活発に行われています。医療関係者の方もお気軽にお問合せください。

  • 福武 勝幸

    Fukutake Katuyuki

    非常勤

    主な専門血栓止血学(血液凝固異常症 出血性疾患:血友病・フ

    医師紹介

    血液凝固科

    非常勤

    福武 勝幸

    Fukutake Katuyuki

    入職
    2020年
    主な専門分野
    血栓止血学(血液凝固異常症 出血性疾患:血友病・フォンヴィレブランド病・後天性血友病Aなど 血栓性疾患:アンチトロンビン欠乏症・プロテインS欠乏症・プロテインC欠乏症・抗リン脂質抗体症候群など)、感染症学(HIV感染症・関連疾患)、臨床検査医学(血栓止血検査・精度管理)、総合健診医学
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 医師(1979年)、医学博士(1984年)
    • 日本血液学会血液専門医
    • 日本臨床検査医学会名誉臨床検査専門医
    • 日本総合健診医学会人間ドック健診専門医・総合健診医
    • 一般社団法人日本総合健診医学会理事
    • 一般社団法人 日本血液凝固異常症調査研究機構 監事
    • 国際健診医学会理事
    • 日本臨床検査医学会名誉会員
    • 日本血液学会功労会員
    • 日本検査血液学会名誉会員
    • 日本血栓止血学会会員、血友病部会員
    • 国際血栓止血学会会員
    • 世界血友病連盟会員
    • 東京都衛生検査所精度管理検討委員会専門委員
    • 東京HIV診療ネットワーク代表
    • 東京ヘモフィリアネットワーク代表
    経歴History
    1979年 東京医科大学医学部卒業
    1983年 東京医科大学大学院単位取得
    1983年 東京医科大学臨床病理学講座助手
    1984年 米国コネチカット州立大学医学部
    内科学血液腫瘍部門客員講師
    1985年 米国赤十字本社血液研究所
    免疫学部門 客員科学者1兼任
    1986年 東京医科大学臨床病理学講座 助手
    1988年 東京医科大学臨床病理学講座 講師
    1990年 東京医科大学臨床病理学講座 助教授
    1992年 東京医科大学臨床病理学講座 主任教授
    2007年 東京医科大学血液凝固異常症
    遺伝子研究寄附講座 兼任教授
    2014年 東京医科大学臨床検査医学分野(改名)主任教授
    2017年 日本医療研究開発機構 
    プログラムスーパーバイザー
    2019年 東京医科大学臨床検査医学分野名誉教授 特任教授
    日本医療研究開発機構 プログラムオフィサー
    2020年 荻窪病院血液凝固科 部長代理
    2020年 荻窪病院血液凝固科 部長
    2022年 東京医科大学臨床検査医学分野 兼任教授
    2025年 荻窪病院血液凝固科 非常勤医員
    メディア実績・著書Media / Book

    ・みんなに役立つ血友病の基礎と臨床 白幡 聡、福武 勝幸 (編集) 改訂第3版 医薬ジャーナル社2016
    ・HIV診療の「リアル」を伝授します 福武勝幸、山元泰之 監修 丸善 2016
    ・健診・人間ドックハンドブック第7版 健診データの信頼性と精度管理 西﨑泰弘(総編集)中外医学社2022

    メッセージMessage

    患者さんを中心に多職種が協力し合い包括的医療を提供する伝統を大切にして、地域の医療に血液凝固やHIV感染症の専門的医療が多くの皆様に役立つよう努めます。

  • 安藤 佑

    Ando Yu

    医員

    主な専門産婦人科一般

    医師紹介

    産婦人科

    医員

    安藤 佑

    Ando Yu

    入職
    2024年
    主な専門分野
    産婦人科一般
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本産科婦人科学会
    • 日本産科婦人科内視鏡学会
    • 日本超音波医学会
    経歴History
    2021年 慶應義塾大学医学部 卒業
    2021年 日本赤十字医療センター 初期臨床研修医
    2023年 慶應義塾大学病院 産婦人科
    2023年 済生会宇都宮病院 産婦人科

    メッセージMessage

    産婦人科一般の診療を担当しております。ひとりひとりに丁寧な診療を心がけてまいります。地域の皆様のお力になれるよう、精進致しますので、何卒お願い申し上げます。

  • 高畑 海音子

    Takahata Mioko

    医員

    主な専門産婦人科一般

    医師紹介

    産婦人科

    医員

    高畑 海音子

    Takahata Mioko

    入職
    2024年
    主な専門分野
    産婦人科一般
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本専門医機構認定産婦人科専門医
    • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

    上記以外の所属学会

    • 日本女性医学学会
    • 日本婦人科腫瘍学会
    経歴History
    2017年 長崎大学医学部 卒業
    2017年 慶應義塾大学病院 初期臨床研修医
    2019年 慶應義塾大学病院 産婦人科
    2020年 立川病院 産婦人科
    2021年 永寿総合病院 産婦人科
    2022年 慶應義塾大学病院 産婦人科

    メッセージMessage

    患者様に安心していただけるよう努めて参ります。
    宜しくお願い致します。

  • 原田 祐一

    Harada Yuichi

    医員

    主な専門産婦人科一般

    医師紹介

    産婦人科

    医員

    原田 祐一

    Harada Yuichi

    入職
    2022年
    主な専門分野
    産婦人科一般
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本専門医機構認定産婦人科専門医
    • 日本産科婦人科学会
    • 日本産科婦人科内視鏡学会
    • 日本婦人科腫瘍学会
    経歴History
    2015年 新潟大学医学部 卒業
    2015年 国保松戸市立病院 初期臨床研修医
    2017年 昭和大学病院 産婦人科
    2018年 昭和大学藤が丘病院 産婦人科
    2018年 荏原病院 産婦人科
    2019年 昭和大学藤が丘病院 産婦人科
    2019年 水戸赤十字病院 産婦人科
    2020年 昭和大学病院 産婦人科
    2022年 昭和大学藤が丘病院 産婦人科
    2022年 東京臨海病院 産婦人科

    メッセージMessage

    地域の皆様の健康を支えられるよう、日々の診療にあたって参ります。
    一人ひとりに寄り添い、ご納得いただきながら診療を行うことを目指して参ります。

  • 玉川 真澄

    Tamagawa Masumi

    医員

    主な専門産婦人科一般

    医師紹介

    産婦人科

    医員

    玉川 真澄

    Tamagawa Masumi

    入職
    2022年
    主な専門分野
    産婦人科一般
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本専門医機構認定産婦人科専門医
    • 日本産科婦人科学会産婦人科指導医
    • 日本超音波医学会認定超音波専門医
    • 日本産科婦人科学会
    • 日本超音波医学会
    • 日本周産期新生児医学会
    • 日本産科婦人科内視鏡学会
    経歴History
    2014年 東北大学医学部医学科 卒業
    2014年 大崎市民病院 初期臨床研修医
    2016年 慶應義塾大学病院 産婦人科 専攻医
    2017年 川崎市立川崎病院 産婦人科 専攻医
    2018年 さいたま市立病院 産婦人科 専攻医
    2019年 慶應義塾大学病院 産婦人科 助教

    メッセージMessage

    よりよい医療を提供できるよう、精進いたします。よろしくお願いいたします。

  • 吉田 俊輔

    Yoshida Shunsuke

    医長

    主な専門産婦人科一般

    医師紹介

    産婦人科

    医長

    吉田 俊輔

    Yoshida Shunsuke

    入職
    2022年
    主な専門分野
    産婦人科一般
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 医学博士
    • 日本専門医機構認定産婦人科専門医
    • 日本産科婦人科学会産婦人科指導医
    • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    • 日本産科婦人科内視鏡学会 技術認定医
    • 日本内視鏡外科学会技術認定医
    • 日本産科婦人科遺伝診療学会認定(周産期)
    • The Fetal Medicine Foundation(英国)オペレータ資格
    • 日本産科婦人科学会
    経歴History
    2010年 山梨大学医学部医学科 卒業
    2010年 山梨大学医学部附属病院 初期臨床研修医
    2012年 山梨大学医学部附属病院 産婦人科 医員

    メッセージMessage

    最も患者さんの利益となるよう、エビデンスに基づいた治療を行っていきます。
    ご不安なことや不明点などあれば何なりとご相談ください。

  • 石田 博美

    Ishida Hiromi

    医長

    主な専門産婦人科一般、周産期

    医師紹介

    産婦人科

    医長

    石田 博美

    Ishida Hiromi

    入職
    2022年
    主な専門分野
    産婦人科一般、周産期
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本専門医機構認定産婦人科専門医
    • 日本産科婦人科学会産婦人科指導医
    • 日本周産期・新生児医学会周産期(母体・胎児)専門医
    • 日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医
    • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
    • 日本超音波医学会認定超音波専門医
    • 日本産科婦人科学会
    • 日本周産期・新生児医学会
    • 日本女性医学学会
    • 日本超音波医学会
    経歴History
    2008年 山形大学 医学部医学科 卒業
    2008年 山形大学医学部附属病院 初期臨床研修医
    2010年 山形大学医学部附属病院 産婦人科
    2018年 山形大学医学部附属病院 産婦人科 助教
    2019年 さいたま赤十字病院 産婦人科

    メッセージMessage

    一人ひとりに寄り添う医療を提供してまいります。よろしくお願いします。

  • 吉田 宏之

    Yoshida Hiroyuki

    産婦人科部長

    主な専門腹腔鏡・子宮鏡下手術、生殖医療、産婦人科一般

    医師紹介

    産婦人科

    産婦人科部長

    吉田 宏之

    Yoshida Hiroyuki

    入職
    2009年
    主な専門分野
    腹腔鏡・子宮鏡下手術、生殖医療、産婦人科一般
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 慶應義塾大学医学部非常勤講師
    • 日本専門医機構認定産婦人科専門医
    • 日本産科婦人科学会産婦人科指導医
    • 日本産科婦人科内視鏡学会 技術認定医
    • 日本内視鏡外科学会技術認定医
    • 日本生殖医学会生殖医療専門医・指導医
    経歴History
    1998年 慶應義塾大学 卒業
    1998年 慶應義塾大学病院
    2000年 けいゆう病院
    2001年 荻窪病院
    2002年 慶應義塾大学病院
    2005年 永寿総合病院
  • 杉山 武

    Sugiyama Takeshi

    名誉院長
    産婦人科統括部長

    主な専門産婦人科一般

    医師紹介

    産婦人科

    名誉院長
    産婦人科統括部長

    杉山 武

    Sugiyama Takeshi

    入職
    1975年
    主な専門分野
    産婦人科一般
    経歴History
    1968年 東京慈恵会医科大学 卒業

    メッセージMessage

    荻窪病院には40年間勤務しており、親子2代に渡る患者さんもいらっしゃいます。気持ちの通う診療を心がけております。

  • 伊藤 ゆりか

    Ito Yurika

    医員

    主な専門整形外科一般

    医師紹介

    整形外科

    医員

    伊藤 ゆりか

    Ito Yurika

    入職
    2024年
    主な専門分野
    整形外科一般
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本整形外科学会
    経歴History
    東邦大学医学部 卒業

    メッセージMessage

    地域医療に少しでも貢献し、患者様の最善の治療方針を一緒に考えていけるように精進して参ります。

  • 中西 杏奈

    Nakanishi Anna

    医員

    主な専門整形外科一般

    医師紹介

    整形外科

    医員

    中西 杏奈

    Nakanishi Anna

    入職
    2024年
    主な専門分野
    整形外科一般
    認定資格・所属等Qualification / Affiliation
    • 日本整形外科学会
    経歴History
    2020年 慶應義塾大学医学部 卒業
    2020年 足利赤十字病院 初期臨床研修医
    2022年 慶應義塾大学病院 整形外科
    2023年 東京医療センター 整形外科

    メッセージMessage

    整形外科一般の診療を担当いたします。
    丁寧な診療・診断と患者様が納得のいく説明を心がけております。気になる症状のある方はご相談ください。

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