皮膚科からのお知らせ
アトピー性皮膚炎治療薬のデュピルマブが0歳6ヵ月からの小児に使用可能となりました
適応年齢の引き下げにより、生後6ヵ月からのお子さんに対するデュピルマブの注射が可能となりました(2023年12月25日)。
結節性痒疹に対して、生物学的製剤のデュピルマブが適応となりました
強いかゆみと発疹を伴う結節性痒疹の治療に、アトピー性皮膚炎の注射薬であるデュピルマブが適応となりました(2023年11月9日)。
「発汗テスト」を開始しました
コリン性蕁麻疹に合併しやすい無汗症の方を対象に「発汗テスト」を開始しました。入院(日帰り/1泊)での検査になります(2023年11月9日)。
既存のデュピルマブに加え、JAK阻害薬、および生物学的製剤のネモリズマブ(ミチーガ)によるアトピー性皮膚炎の治療を開始しました
くわしくはこちらをご覧ください(2023年11月9日)。
オマリズマブ(遺伝子組換え)による特発性慢性蕁麻疹の治療を開始しました
当科では一般名オマリズマブ(遺伝子組換え)による特発性慢性蕁麻疹の治療を開始しました。アレルギー反応に関与するIgEの働きを抑制し、症状を改善します。
原因不明の慢性蕁麻疹で、既存の治療でコントロール不良の患者さんがおられましたら、ぜひご紹介ください(2019年8月23日)。
布袋医師宛てのご紹介につきまして
布袋医師の診療は、予約患者さんのみの診療となりますので、ご紹介の際は予約をいただけますよう 、お願い申し上げます。予約のお電話は患者さん、医療機関様どちらからでも承ります。
布袋医師宛のご紹介状をお持ちでもご予約がない場合は、他の皮膚科医師の診療になる場合がございますので、ご了承いただけますようお願い申し上げます(2019年11月1日)。
診療ポリシー・診療体制
当科の地域医療における役割は、治療のみならず、原因検索、診断確定だと思っております。
精査が必要な方はどんな皮疹でも結構ですので、ご紹介頂ければと思います。
現在は午前の一般外来を2診で診療しています。午後の特殊外来は予約制でパッチテストや生検などの各種検査、小手術、nUVBによる光線療法、SADBEなどの特殊治療を行っており、紹介患者さんを拝見する枠としても活用しています。手術は毎週木曜日午後に手術室で行っています。入院患者さんもベッドが空いている限り、積極的に受けておりますので、入院を要する際はまず当院にご一報頂ければと思います。
-
ご予約・緊急受診
地域連携室 直通番号
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03-3399-0257
(平日8:30~18:30 ※土曜は12:00まで)
医師紹介
<医師をクリックすると詳しい内容をご覧になれます>
布袋 祐子
Futei Yuko
病院長
皮膚科部長
TQM推進部長主な専門尋常性天疱瘡などの自己免疫性水疱症、アトピー、蕁麻
医師紹介
皮膚科
病院長
皮膚科部長
TQM推進部長布袋 祐子
Futei Yuko
- 入職
- 2005年
- 主な専門分野
- 尋常性天疱瘡などの自己免疫性水疱症、アトピー、蕁麻疹、皮膚科一般
- 医学博士
- 慶應義塾大学皮膚科学教室非常勤講師
- 杏林大学皮膚科学教室非常勤講師
- 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
- 日本皮膚免疫アレルギー学会
1992年 慶應義塾大学医学部 卒業 2005年 荻窪病院 入職 2005年 皮膚科部長 就任 2009年 診療部長 就任 2017年 TQM推進部長 就任 2020年 副院長 就任 2022年 病院長 就任
メッセージMessage
当院では皮膚に生じた症状すべてを拝見します。
実際の症状を皮膚科医が確認し、皮膚科的な疾患か否かを判断します。
必要に応じ、他科や他院と連携をとりながら診療します。
皮膚は内臓の鏡とも言われており、皮膚症状から他の内臓疾患や腫瘍などが見つかることもあります。
治療のみならず、しっかり原因精査をする事も心がけておりますので、
難治性の皮膚疾患がありましたら、お気軽に受診、ご紹介頂ければ幸いです。インタビューInterview
皮膚科はどういった科ですか。
皮膚科は文字どおり、皮膚に生じた症状を見る科です。頭から顔、体、手足の皮膚に生じた症状全てを拝見します。機械や器具を使わずに肉眼で見る事ができる範囲でしたら、まずは皮膚科が担当することになります。また、知られていないことが多いのですが、毛や爪の付属器も皮膚科が扱います。皮膚科の患者さんはどういった疾患の方が多いのでしょうか。
皆さんにも馴染みがあるような一般的な疾患、例えば水虫、湿疹や蕁麻疹、ニキビやアトピーなどから、あまり馴染みのない感染症、炎症性角化症、遺伝性疾患、皮膚腫瘍、皮膚がん、膠原病、血管炎などの疾患まで幅広く診ています。当院はご高齢の方の皮膚腫瘍、皮膚がんが多い傾向にあります。入院は感染症の蜂窩織炎、帯状疱疹や、手術目的の皮膚腫瘍が多いですね。また、膠原病は内科の病気と思われがちですが、皮膚症状が先行することもあり、皮膚に何か異常が出て皮膚科から診断がつくことが多々あります。前述したように皮膚に生じたすべての症状を扱いますので、とても幅広い領域です。患者さんの幅が広いということは、ちょっとした症状から他の病気が見つかるというようなことがありますか。
よく「皮膚は内臓の鏡」と表現されることがあります。皮膚の疾患には、皮膚だけにとどまっているものと、実は体の中に病気が隠れていて、信号のように皮膚に症状が出ることもあります。皮膚の症状から内臓のガンや大腸の疾患や他の全身性の疾患が見つかったりすることも多くあります。そういった意味では皮膚科医の役割は大変重要なものになります。イボや水虫くらいで総合病院の皮膚科に行ってもいいのかなとか思ったりしますがいかがでしょうか。
当院の皮膚科の場合、イボや水虫に限らず一般的な皮膚病も拝見します。本当に単なるイボや水虫であれば総合病院に通院する必要はないと思いますが、例えばイボの場合に「長期治療していても軽快しない」、「液体窒素が痛くて耐えられないので、違う治療方法が無いのか?」などの疑問が生じた場合にはいつでも受診してください。また開業医の先生が「イボだとは思うけど、腫瘍を鑑別した方が良いので、ちょっと調べた方がいい」と思われた場合には、当院にご紹介いただき、必要な検査をいたします。一般的な皮膚病は当院の検査や治療で一旦落ち着きましたら、また近隣の先生方に逆紹介させていただくことが多いです。ほくろが心配な場合は、皮膚科にかかればいいのでしょうか。
ほくろは皮膚科で拝見します。ご希望があれば、当院で切除する事も可能です。レーザー治療は行っていません。まず患者さんが「ほくろ」といって受診されたものの中には、本当のほくろと、良性の腫瘍、悪性の皮膚ガンが混在しています。2~3㎜の小さいほくろは心配ない事が多いですが、7㎜以上の大きさの物や、小さくても数年単位で増大傾向にあるもの、出血するものは受診していただき、ダーモスコピーという拡大鏡で拝見した方が安心です。ダーモスコピーの所見によって、問題ないと判断されれば一安心ですし、場合によってはさらに組織を取って性質を調べ、切除することもあります。総合病院の中の皮膚科ならではの特徴はありますか。
総合病院ですので、外来における診療のみならず、採血、画像検査、生検などの精査から、さらに必要に応じ他科依頼、最終的に入院まで、最初から最後まで一貫して診て治療できる点が最も特徴的ではないでしょうか。午前に行っている外来の他、午後には特殊外来を設けており、そこで生検や小オペ、またステロイドや免疫抑制剤などの全身投与を行っている患者さんを拝見する時間に使っています。また他科入院中に生じた皮膚症状を依頼されて見に行くこともありますし、毎月褥そう(床ずれ)の回診を行っているのも総合病院ならではのことかもしれません。手術件数も多いですが、どのような手術を行っているのでしょうか。
最も多いのは、粉瘤や脂肪腫などの良性腫瘍や母斑(ホクロ)の切除ですが、当院の特徴は皮膚ガンの手術が多いという点です。高齢者の患者さんが多いことが理由の一つかもしれません。とくに日光角化症という前ガン病変や基底細胞ガンという皮膚ガンの手術が多いです。ガンの種類によっては切除範囲が大きいため、単純に切って縫合するのではなく、皮弁形成術や植皮術を行う方もいらっしゃいますね。一方で、ご高齢の患者さんの皮膚ガンで、手術の適応がない方もいらっしゃいます。そういった方には特殊な外用剤で皮膚ガンを治療することがあります。荻窪病院ならではの皮膚科の特徴というものはございますか。
私の方針として、何かに特化しているという事はありません。これには理由がありまして、当院の様な地域に根付いた総合病院では皮膚病全般をきちんと拝見できないといけないと思っているからです。しいて言えば、当院では他ではあまり行っていないイボの治療や、皮膚がんの外用療法を積極的に行っております。イボに対しては液体窒素以外にグルタールアルデヒド、モノクロロ酢酸などの治療も行っておりますし、手術が困難な高齢者の皮膚ガンには免疫調整薬の外用で治療することがあり、以前からこの治療を他施設よりも早い時期から多くの患者さんに行っております。皮膚科の外来について教えていただけますか。
午前は2診で一般外来を行っております。予約の方優先で、その間で飛び込みの方を拝見しております。午後は予約のみの特殊外来で検査、光線療法、小手術などを行っています。外来は予約優先ですので、予約をされた方はそこまでお待たせしていないと思いますが、飛び込みの方は長いと数時間お待たせすることもあります。緊急性のない症状は一旦開業医の先生に診ていただいてから当院に紹介頂くと、予約もでき、比較的スムーズに拝見できます。外来は予約制とのことですが初診の方も予約ができるのですか。
初診の方も予約制にしたいのですが、今のところは紹介状をお持ちの患者さんのみ、事前予約が可能です。ご紹介いただいた場合、紹介元もしくは患者様が前もって地域連携室にお電話いただければ予約が出来る仕組みになっています。その場合、皮膚科は一般外来を行っていない午後枠でも予約が取れるようにして、なるべく早く拝見できるように心がけています。皮膚科というと目に見える部分なのでデリケートな部分も大きいと思いますが、患者さんに対して心がけというか気にされていることはありますか。
皮膚科はとても繊細な診療科だと思います。皮膚の症状は表から見えるため、その分患者さんの不安が大きいこともあります。患者さんの気持ちなど、様々なことに配慮しながら細やかに診察をするというところに尽きます。かゆみは痛みより辛いとも言われますから、そう言った事にも理解を示しながら、診療するよう心がけています。 また、診察時によく診てよく触ってよく話しを引き出し、よく聞くということも大切です。患者さんが自分では気がついていない大事な情報を持っている可能性があるので、なるべく色々な情報をいっぱい引き出すようにし、原因の特定や診断につなげるようにしています。最後に患者さんと地域の開業医の先生へ向けてメッセージをいただけますか。
当院の皮膚科を必要としてくださっている患者さんでしたら、ちょっとした症状でも拝見させていただきます。こんな程度で行っていいのかなと思わず、皮膚に心配な症状が出たら遠慮なく当院を受診してください。 開業医の先生方には、「一般的な治療をしているけど難治性の方」や、「一度生検をお願いしたい」とか、「全身精査をしてもらいたい」とか、「総合的に診てほしい」という時にはいつでもご紹介いただければと思っています。特に生検、オペ、入院を積極的に受けておりますので、そういった適用の患者さんがいらっしゃったらいつでもご紹介いただければ大変うれしく思います。鎌田 亜紀
Kamata Aki
医員
主な専門皮膚科一般
医師紹介
皮膚科
医員鎌田 亜紀
Kamata Aki
- 入職
- 2022年
- 主な専門分野
- 皮膚科一般
- 医学博士
- 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
- 日本皮膚科学会
2016年 慶應義塾大学医学部 卒業 2016年 慶應義塾大学病院 初期臨床研修医 2018年 慶應義塾大学病院 皮膚科 臨床専修医 2020年 東京歯科大学市川総合病院 皮膚科 臨床専修医
メッセージMessage
2022年4月に入職いたしました、鎌田亜紀と申します。皮膚疾患全般の診療をさせて頂きます。
皮膚のトラブルは、手荒れや白癬などの身近なものから、全身疾患に関連するものまで多彩です。微力ながら地域のお役に立てますよう、診療に努めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。角田 美鈴
Tsunoda Misuzu
医員
主な専門皮膚科一般
医師紹介
皮膚科
医員角田 美鈴
Tsunoda Misuzu
- 入職
- 2024年
- 主な専門分野
- 皮膚科一般
2019年 東邦大学医学部医学科 卒業 2019年 東京大学医学部附属病院 初期臨床研修医 2021年 慶應義塾大学病院皮膚科 助教 2022年 埼玉病院 皮膚科
メッセージMessage
2024年4月に入職しました、角田美鈴(つのだ みすず)と申します。
皮膚科、一般皮膚科診療を担当いたします。
炎症性疾患、腫瘍と多岐にわたる皮膚疾患に対応していきます。
地域の患者さんに信頼していただけるような診療を心がけてまいります。
よろしくお願い致します。
得意とする疾患
- 当科の注力疾患
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- 難治性湿疹・皮膚炎、痒疹
- アトピー性皮膚炎・アレルギー性皮膚炎
- 皮膚腫瘍(良性、悪性)
- 類天疱瘡、天疱瘡など自己免疫性水疱症
- 膠原病、ベーチェット病
- 帯状疱疹、蜂窩織炎、丹毒
- 乾癬、類乾癬
- 蕁麻疹(じんましん)
- ※基本、美容皮膚科は行っておりません
取り扱っている主な疾患
皮膚科一般
湿疹・皮膚炎、蕁麻疹、痒疹、紅斑症、薬疹・中毒疹、血管炎、膠原病(SLE、皮膚筋炎、強皮症、ベーチェット病など)、熱傷、光線性皮膚症、水疱症、膿疱症、角化症、色素異常、肉芽腫性疾患、母斑、爪・毛の疾患、皮膚腫瘍、軟部腫瘍、感染症など
アトピー性皮膚炎
2018年にアトピー性皮膚炎に対する初の生物学的製剤(デュピルマブ)が登場して以来、当院においては多数の患者さんにこの治療を導入しております。使用した患者さんにおいては、今までにない画期的な効果に、「楽になった」「QOLが上がった」など喜びの声が聞かれ、発売から5年以上経過した今も大きな副作用もなく、良好な経過が維持できております。
また、炎症部位の外用療法においては、ステロイド外用薬、タクロリムス軟膏、外用JAK阻害薬に加え、外用PDE4阻害薬が選択肢に加わり、これらの外用日数や量を含め、具体的に説明するよう心がけております。全身療法ではデュピルマブと数種類の内服JAK阻害薬に加え、痒みに特化した新たな生物学的製剤(ミチーガ)も登場しました。治療薬の幅が広がったことで、既存の治療で難渋し、苦しんでいた患者さんにとって喜ばしい時代が到来しました。
当院ではアトピー性皮膚炎で悩まれている個々の患者さんに適切な治療を適切な時期に提供できるよう心がけております。
ほくろ・色素性腫瘍
ほくろや色素性腫瘍の場合、肉眼での診断のみならず、ダーモスコピーという拡大鏡を使用して、性質をより詳しく確認することができ、必要に応じ生検を行い診断を行います。皮膚腫瘍、皮膚癌の外科的手術も積極的に行っておりますが、一方で手術適応がない方はイミキモド外用やモーズペーストなどの侵襲の少ない治療も検討できます。顔面の腫瘍は他院では形成外科に依頼する事も多いのですが、当院においては可能な限り皮膚科で対応しております。
▼写真:この患者さんは口唇の上に生じた黒色結節を主訴に来院された患者さんで、臨床とダーモスコピーから基底細胞癌を疑い、生検にて確認後、全摘出術を施行しました。
疣贅(イボ)
疣贅(イボ)には一般的にどの施設においても液体窒素療法が行われておりますが、一部の患者さんでは難治性で、また痛みのために治療に耐えられない方もおり、そのような方に当院では液体窒素の他、グルタラールアルデヒド、モノクロロ酢酸、イミキモドクリーム外用(自費)などの選択があります。
水疱症、血管炎、膠原病
水疱症、血管炎、膠原病などの自己免疫性疾患においては免疫抑制剤、ステロイド、DDSなどの全身投与を、難治性の炎症性角化症、アトピー性皮膚炎、痒疹などには外用療法、免疫抑制剤内服の他、ナローバンドUVBによる光線療法も行います。巻き爪、陥入爪にはテーピングの指導、フェノール法やマチワイヤーの治療も検討します。
難治性湿疹、多形痒疹
難治性湿疹、多形痒疹の患者さんにおいては内臓疾患、薬剤、食物、金属などが原因であることも多く、当院では積極的に精査を行っております。内服中薬剤のDLST、IgE RAST、金属や家庭工業品や化粧品のパッチテスト、皮膚生検も必要に応じ行っています。また、難治の場合は抗体医薬の投与も検討いたします。
金属アレルギーや花粉症がある方はそれぞれの原因のみならず、食物にも反応する事があるため、患者さんへの指導もしっかり行います。
乾癬
外用療法・光線療法・チガソンや免疫抑制剤内服などの治療を、重症度により組み合わせて選択しています。また当院は生物学的製剤承認施設になっています。
円形脱毛症
難治性の円形脱毛症に対して、ステロイド局注療法、局所免疫療法(SADBE)など患者さんの病状に合わせて行っています。
蕁麻疹
難渋する原因不明の蕁麻疹は徹底的に精査し、難治の場合は抗体医薬の投与も検討します。
入院適応となる皮膚疾患
●帯状疱疹、蜂窩織炎、丹毒などの感染症
帯状疱疹は早期入院の上、抗ウイルス剤の点滴加療をおすすめしています。蜂窩織炎、丹毒は局所を冷却しながら抗生剤の点滴を行います。
●アトピー性皮膚炎の急性増悪、教育入院
アトピーが重症化した場合は、短期入院の上、加療を行い、同時にアトピーについての教育も行います。外用剤の適切な使い方など指導を行います。
●中毒疹・重症型薬疹
中毒疹の原因には薬剤の他、ウイルスや細菌などによるものがあります。点滴で補液を行い、抗アレルギー剤、外用剤にて加療を行います。炎症が粘膜にまで及び、重症な場合はステロイドの全身投与も検討します。
●尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡などの自己免疫性水疱症
全身に水疱、びらんが多発した場合、患者さんの病状に応じ、入院の上、ステロイドや免疫抑制剤の全身投与を行います。
●大型の脂肪腫、粉瘤、頭部・足底・臀部などに生じた皮膚腫瘍
大きさによって局所麻酔もしくは全身麻酔の上、切除を行います。必要に応じ、ドレーンの挿入も行います。足底の手術の場合、松葉杖指導も行います。
●基底細胞癌、扁平上皮癌等、皮膚悪性腫瘍の腫瘍摘出術および皮弁形成術、全層・分層植皮術
部位や大きさによって、手術方法を検討します。なるべく患者さんに負担がかからない方法、整容的により良い方法を検討します。
※褥瘡の入院管理はしておりません。
治療実績
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疾患別手術件数 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 良性皮膚皮下腫瘍摘出術 230 228 187 231 四肢躯幹軟部腫瘍摘出術 6 2 1 7 皮膚皮下粘膜下血管腫摘出術 2 0 0 1 皮膚皮下悪性腫瘍摘出術 32 32 20 20 全層・分層植皮術・皮弁形成術 1 0 0 0 皮弁形成術 0 2 1 0 陥入爪手術 20 13 4 11 デブリードマン 8 5 0 0 その他(切開術) 79 53 87 75 合計 378 335 300 345 -
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患者数 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 初診患者数 659 618 621 669 再診患者数 15,431 15,868 17,201 15,424 入院患者数 191 188 205 182 手術件数 378 335 300 345 -
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学会発表・講演
タイトル | 筆頭演者 | 発表学会名 |
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2023年度 | ||
手術侵襲部位に発症し,全身に拡大した水疱性類天疱瘡(BP)の1例 | 鎌田 亜紀 | 第906回日本皮膚科学会東京支部地方会 |
(教育講演)「これからの時代に求められる皮膚科医勤務医像」~利他的キャリアから広がる世界 | 布袋 祐子 | 第122回日本皮膚科学会総会 |
タクロリムス軟膏外用が有効と考えられた環状弾性線維融解性巨細胞肉芽腫の1例 | 鎌田 亜紀 | 第909回日本皮膚科学会東京支部地方会 |
ウステキヌマブ治療中のクローン病に発症した抗ラミニンγ1類天疱瘡の1例 | 八谷 美穂 | 第910回日本皮膚科学会東京支部地方会 |
アトピー性皮膚炎における全身療法の使い分けと適切な導入時期について | 布袋 祐子 | AD治療UPDATE seminar in 城西 |
アトピー性皮膚炎における全身療法の使い分け~キャリア形成の話と共に~ | 布袋 祐子 | 北海道女性医師の会 |
アトピー性皮膚炎における全身療法の特徴と使い分けについて | 布袋 祐子 | さいたま皮膚疾患病診セミナー |
当院における働き方改革の取り組みについて | 布袋 祐子 | 2023年度病院長・幹部職員セミナー |
荻窪病院皮膚科の病診連携について~当院におけるAD・蕁麻疹診療の特色と共に~ | 布袋 祐子 | 練馬区医師会皮膚科医会学術講演会 |
アトピー性皮膚炎における全身療法~各サイトカイン・薬剤を理解した上での使い分け~ | 布袋 祐子 | 第147回杉並区医師会皮膚科医会学術講演会 |
2022年度 | ||
短期間に多発転移をきたし予後不良な経過を辿ったメルケル細胞癌の1例 | 鎌田 亜紀 | 第121回日本皮膚科学会 |
2021年度 | ||
実症例から考えるデュピリマブのポジショニング~ADにおける長期寛解維持を目指して~ | 布袋 祐子 | 杉並区皮膚科医会勉強会 |
実症例から考えるデュピルマブのポジショニング~ADにおける長期寛解維持を目指して~ | 布袋 祐子 | 第2回 New era of allergy treatment |
実症例から考えるデュピルマブのポジショニング~ADにおける長期寛解維持を目指して~ | 布袋 祐子 | Tokyo AD Meeting |
ボリコナゾール長期内服患者に生じた多発性日光角化症と急速進行性有棘細胞癌の1例 | 宜野座 淳善 | 第896回日本皮膚科学会 東京地方会 |
実症例から考えるデュピルマブのポジショニング~ADにおける長期寛解維持を目指して~ | 布袋 祐子 | 岐阜市アトピー性皮膚炎治療懇話会 |
実症例から考えるデュピクセントのポジショニング~ADにおける長期寛解維持を目指して~ | 布袋 祐子 | 第70回日本アレルギー学会学術大会 教育セミナー10 |
アトピー性皮膚炎の病態と治療~JAK1/2阻害薬バリシチニブの適正使用と位置づけについて~ | 布袋 祐子 | 第85回日本皮膚科学会東京支部学術大会 共催セミナー |
アトピー性皮膚炎における~全身療法の使い分けと適切な導入時期について | 布袋 祐子 | 杏林×慶応AD講演会 |
「知れば知るほど奥が深い蕁麻疹」~専門医試験と実臨床において知っておくべき内容~ | 布袋 祐子 | 皮膚疾患リモート勉強会 |
実症例から考えるデュピルマブのポジショニング~全身療法の使い分けと適切な導入時期について~ | 布袋 祐子 | 第5回 彩たまでるま |
左側季肋部皮下に生じた solitary fibrous tumorの1例 | 宜野座 淳善 | 第900回日本皮膚科学会 東京地方会 |
実症例から考えるデュピルマブのポジショニング ~全身療法の使い分けと適切な導入時期について~ | 布袋 祐子 | 西尾張ADセミナー |
2020年度 | ||
実症例から考えるDupixentのポジショニング~ADにおける長期寛解維持を目指して | 布袋 祐子 | アトピー性皮膚炎抗体治療セミナーin市原 |
医学皮膚科領域における抗体医薬 | 布袋 祐子 | 第24回日本獣医皮膚科学会学術総会 |
知れば知るほど奥が深い蕁麻疹について | 布袋 祐子 | 第2回Dermatology Lecture Meeting |
陰茎に認めた線状のFordyce状態の1例 | 宜野座 淳善 | 第894回東京地方会 |
日常の診療で使えるアレルギーの知識 | 布袋 祐子 | Dermatology special seminar from SHINKAWA MITAKA |
知れば知るほど奥が深い蕁麻疹について | 布袋 祐子 | 皮膚リモート勉強会 |
乾癬、掌蹠膿疱症の治療について | 布袋 祐子 | 城西皮膚科連携勉強会 |
2019年度 | ||
間質性肺炎を合併した再発性多発軟骨炎の1例 | 青木 孝司 | 第889回日本皮膚科学会東京支部 |
負荷試験で遅発性に陽性となったトニックウォーターによる固定疹の1例 | 青木 孝司 | 第887回日本皮膚科学会東京支部 |
知れば知るほど奥が深い蕁麻疹とその病診連携について | 布袋 祐子 | 横浜市東部 蕁麻疹セミナー |
蕁麻疹~知れば知るほど奥が深い蕁麻疹の話 | 布袋 祐子 | 杉並区皮膚科医会 |
実症例から考えるDupixentのポジショニング~日常の診療で使えるアレルギーの知識~ | 布袋 祐子 | 東信皮膚科医会学術講演会 |
実症例から考えるDupixentのポジショニング | 布袋 祐子 | デュピクセント発売1周年記念講演会in中野杉並 |
Dupixentのポジショニング~日常の診療で使えるアレルギーの知識~ | 布袋 祐子 | 渋谷女医の会 |
論文・著書
論文・著書 | 著者 | 掲載誌名 |
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2021年度 | ||
ノカルジア症 | 布袋 祐子 | 今日の皮膚疾患治療指針 第5版 pp927-928,医学書院,2022,03 |
2020年度 | ||
遅発性に生じたトニックウォーターによる固定疹の1例 | 青木 孝司、他 | 臨床皮膚科,75(1):13-16,2021.01 |
病院勤務医だより皮膚科医の私がCOVID-19発熱外来を担当するに至るまで | 布袋 祐子 | 日臨皮37(3):440-444,2020.04 |
RPAとAI-OCRを活用した業務改善の取り組み | 布袋 祐子 | 月刊新医療,549:84-87,2020.09 |
かおとあたまの湿疹・皮膚炎 | 布袋 祐子 | Derma, 303:1-7,2020.12 |
間質性肺炎を伴った再発性多発性軟骨炎の1例 | 青木 孝司、他 | 臨床皮膚科,75(2):113-118,2021.02 |
鼡径部に発症した脂腺癌の2例 | 小松 広彦、他 | 日臨皮 37(5)668-673,2020.11 |
多彩な皮疹を呈した好中球性皮膚症の1例 | 八谷 美穂、他 | 臨床皮膚科,74(8):571-577,2020.07 |
2019年度 | ||
HIV陽性の帯状疱疹に伴った髄膜炎尿閉症候群の1例 | 布袋 祐子 | 臨床皮膚科, 74(1):13-16,2020.01 |
イミキモド外用で生じた乾癬様皮疹の1例 | 布袋 祐子 | 臨床皮膚科, 73(10):762-766,2019.09 |
線毛上皮を伴った肛門部median raphe cystの1例 | 八谷 美穂 | 臨床皮膚科, 73(8):621-626,2019,7. |
ダーモスコピーにて橙黄色領域に蛇行状血管がみられた皮膚限局性結節性アミロイドーシスの1例 | 八谷 美穂 | 臨床皮膚科, 73(12):978-982,2019,11. |
当院におけるアトピー性皮膚炎に対するデュピルマブの使用経験 | 佐藤 美聡 | 日本皮膚科学会雑誌 129(13)2755-2762,2019.12 |
両側のnevoid hyperkeratosis of the nipple and areola | 布袋 祐子 | 皮膚病診療41(12)1113-1116,2019.12 |
皮膚科のくすりの使い方 | 布袋 祐子 | pp64-69, じほう,2019.08. |
2018年度 | ||
寛解中にbasosquamous carcinomaが生じ腫瘍周囲のみに再燃した水疱性類天疱瘡の1例. | 菅野 秀美、他 | 臨床皮膚科, 72(7):513-517,2018.06 |
消化管間質腫瘍増悪時に出現した後天性両側性太田母斑様色素斑の1例. | 布袋 祐子、他 | 臨床皮膚科, 72(13):1045-1050,2018.12 |
Generalized morphea の1例. | 城 光日、他 | 臨床皮膚科, 72(13):1045-1050,2018.12 |
帝王切開手術瘢痕部に生じた腹壁子宮内膜症の1例. | 八谷 美穂、他 | 臨床皮膚科, 72(13):1063-1067,2018.12 |
Laugier-Hunziker-Baran症候群の1例. | 八谷 美穂、他 | 臨床皮膚科, 72(13):1051-1056,2018.12 |
【妊娠と皮膚】 妊娠に伴って出現、増悪する皮膚疾患 片側性母斑性毛細血管拡張症. | 布袋 祐子 | Visual Dermatology,17(10):954-955,2018.09 |
2017年度 | ||
Eccrine Angiomatous Hamartomaの1例 | 崎山 とも 他 | 皮膚科の臨床 59(5):684-685,2017.05 |
表皮内汗管を介して表皮との連続性を認めたエクリン型皮膚混合腫瘍の1例 | 崎山 とも 他 | 臨床皮膚科, 71(10):787-791,2017.09 |
Japanese version of the Family Dermatology Life Quality Index: Translation and validation | Higaki Y, Tanaka M, Futei Y, Kamo T, Basra MK, Finlay AY | J Dermatol 44(8): 914–919, 2017.08 |