整形外科[上肢]のリハビリテーション
当院では上肢疾患は、作業療法士がリハビリを行っています。手術治療を行った方、リハビリテーション中心の治療の方ともに、関節可動域訓練、筋力訓練、日常生活動作訓練・指導を行うことで、機能的な回復はもとより、早期に本来の生活に戻れる事を目指しています。
また、患者さんに合わせた装具を作成した治療も行っています。
▲関節可動域訓練(写真左)、手関節固定装具の作成(写真右)
主な疾患
- 橈骨遠位端骨折
- 肘頭骨折
- 舟状骨骨折
- 母指CM関節症
- マレット指
- その他手指骨折等
装具療法を行う主な疾患
腱性マレット指
主に運動を行っている際に手を強くついた時に受傷します。指を伸ばす腱が損傷し、自分の力では伸ばせなくなっている状態です。当院ではこの様な疾患の方に対して装具療法を実施しています。約8週間指先の関節を伸ばした状態で固定し安静にすることで、自分の力で指が伸ばせる様になります。
その間、手をどのように使っていけば良いか、動作の練習・指導を行います。
母指CM関節症
母指CM関節とは、親指の付け根にある関節です。症状としては、母指の付け根の腫れ、圧痛、つまみ動作や母指を捻るような動作で強い痛みを生じます。原因としては母指の使い過ぎや加齢による関節軟骨の摩耗が挙げられます。
保存療法が選択された場合、安静が重要となり、当院では装具療法を第一選択としています。以下のような装具を患者さんに合わせて作業療法士が作成します。装具で母指を良い位置に固定することで、炎症が軽減して、痛みや腫れが緩和されることが多いです。
日常生活動作練習
日々の生活に必要となる日常生活動作(着替え、トイレ動作、入浴動作、洗濯物干し動作等)の訓練・指導を行っています。
リハビリテーション室ブログより
当院における橈骨遠位端骨折のハンドセラピィ(2023年2月15日)
当院における母指CM関節症のハンドセラピィ(2021年12月28日)