内科・外科・泌尿器科・皮膚科のリハビリテーション
肺炎などの呼吸器疾患、がん、消化器疾患、脳梗塞の方を中心にリハビリテーションを行っています。
主な疾患
- 肺炎
- 胆嚢炎
- がん
- 腸閉塞
- 脳梗塞等
- 蜂窩織炎
リハビリの目的・内容
どの診療科の患者さんでも共通する入院中のリスクの一つに廃用症候群*1があります。
入院中はベッド上で過ごすことが多くなり、筋力低下や歩行機能の低下、環境の変化に伴う認知機能の低下、またベッド上安静が続くと皮膚が弱くなり床ずれができることがあります。予防策として、主治医の指示により、早い方は入院翌日からリハビリを開始します。退院後に入院前と同様の生活が送れるように、入院という環境の変化で患者さんのもつ機能が低下しないよう、リハビリを行っています。
主なリハビリの内容は、離床、関節可動域訓練、筋力訓練、歩行訓練などですが、退院するために必要なことや退院後にしたいことは患者さんによって様々ですので、患者さんやご家族からお話を伺って、それぞれに合ったプログラムを組んでリハビリを行っています。
*1廃用症候群
廃用症候群とは、過度の安静、活動性の低下による身体に生じた様々な症状をさします。
症状の種類:関節拘縮、筋・骨萎縮、心機能低下、起立性低血圧、血栓塞栓症、うつ状態、せん妄、見当識障害、褥瘡、尿路感染症など、他にも様々な症状を認めます。
手術される方のリハビリ
外科・泌尿器科では手術をする方のリハビリを行っています。手術前からリハビリを開始し、手術後に向けて呼吸訓練とオリエンテーションを行います。
医師の指示の下、手術の翌日からリハビリを再開し、可能な方は離床、歩行訓練を行います(入院前から歩行困難な方は車椅子に座って体を起こす時間を作ります)。手術後早期に離床することで、手術後の合併症(深部静脈血栓症:エコノミークラス症候群、肺炎など)や廃用症候群を予防することができます。また、運動によって循環や代謝が良くなり、手術後の経過にも良い影響を与えます。
手術後に安心してリハビリを進めていただくためにも、手術前から患者さんと顔を合わせることが大切だと考えています。
リハビリテーション科では3学会合同呼吸療法認定士を取得している職員がいます。