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内視鏡センター

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当センターの特徴

『患者さん本位の苦痛の少ない胃と大腸の検査』をコンセプトに、内視鏡による検査と治療を行っています。
消化器内科・外科の診察で検査が必要になった患者さんや、地域の医療機関様からの検査依頼などで、2023年度の実施件数は8401件となり、24時間オンコール体制で緊急内視鏡にも対応し、地域医療に貢献しています。
内視鏡検査だけでなく、がんやポリープを切除する内視鏡治療(ESD等)も積極的に行っています。

注力検査・治療

内視鏡検査

上部内視鏡(胃カメラ)

食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察し、病変がないか調べます。
検査の際は、カメラによる違和感を和らげるために鎮静剤等を用いますので、苦痛なく行うことができます。ポリープ等が見つかった場合は組織を採取して病理検査を行い、診断へと進めていきます。

下部内視鏡(大腸カメラ)

肛門からカメラを挿入し、直腸から結腸、盲腸までの大腸粘膜の状態を見ることができます。
通常、当日に下剤を飲み、腸内を観察可能な状態にしてから検査を行います。
検査の際は、カメラによる違和感を和らげるために鎮静剤等を用いますので、苦痛なく行うことができます。
ポリープ等が見つかった場合は組織を採取して病理検査を行い、診断へと進めていきます。

内視鏡治療

ポリープや腫瘍の切除など、内視鏡治療も積極的に行っています。

早期消化管がんに対する内視鏡治療
ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)

腫瘍が粘膜の浅い層にとどまっている早期がんの場合 、これを内視鏡で切り取る内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)で切除することが可能です。手術にかかる時間は、症例にもよりますが、大体約30分~120分です。入院期間は1週間程度です。
この術式のメリットは、開腹をしないため患者さんの体への負担が少ないことです。特に胃の場合は胃の大部分を残すことができ、術後のQOL(Quality of Life)に大きく関わってきます。

症例


  • ①拡大内視鏡

  • ②ピオクタニン色素で染色

  • ③ESD-1 腫瘍を剥離

  • ④ESD-2 剥離部分拡大画像

  • ⑤ESD-3 剥離後

近医で大腸内視鏡を施行したところ、S状結腸に腫蕩を認め、精査加療目的で当院へご紹介になった患者さんです。精密の拡大内視鏡を行い(①)、一部深部への浸潤を疑う所見が認められました。患者様と相談し、診断的治療目的で内視鏡下粘膜下層剥離術(ESD)を施行。ヒアルロン酸を用いて、周囲に十分な厚みを持たせた後に病変周囲を切開し、その後粘膜下層の剥離を行いました(③~⑤)。合併症なく治療終了し,約1週間程度での退院となりました。

設備のご案内

内視鏡センターは2013年に新設された別館の1Fにあり、快適に検査を行っていただくことができます。
長寿高齢化や食生活の変化に伴い、内視鏡検査を必要とされる患者さんはますます増えています。重症化をさけるためにも、定期的な内視鏡検査をおすすめします。
内視鏡検査は当院の人間ドックの特別プラン【胃・大腸がんドック】でも受けていただくことができます。


  • 内視鏡センター:検査室は3室。うち1室はX線TV撮影も可能です

  • リカバリー室:検査のあとは鎮静剤が切れるまで、リカバリー室でしばらくお休みいただきます

  • 内視鏡室1:最新の機器を取りそろえています

当センターの実績(直近12ヵ月)


24年
10月
24年
09月
24年
08月
24年
07月
24年
06月
24年
05月
24年
04月
24年
03月
24年
02月
24年
01月
23年
12月
23年
11月
上部スクリーニング
検査(胃カメラ)
497 395 421 428 416 336 304 328 421 422 445 447
下部スクリーニング
検査(大腸カメラ)
214 189 193 216 161 175 159 152 177 175 188 209
小腸カプセル・内視鏡 0 0 0 0 1 0 1 1 1 0 2 3
内視鏡的胆管・膵管検査 31 37 27 33 17 18 16 17 25 27 18 14
消化管出血に対する止血術 15 12 12 11 16 17 11 12 19 19 12 8

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