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- 当院における橈骨遠位端骨折のハンドセラピィ(2023年2月15日)
- 第13回おぎくぼリハビリの会を開催いたしました!(2022年12月26日)
- 立ち上がる時のポイント(2022年12月13日)
- 食事の形態について(2022年11月02日)
- 寝たきりにならないために—大腿骨頚部骨折のリハビリテーション(2022年10月17日)
- 熱中症のリスクと予防について(2022年9月2日)
- ばね指には「ストレッチ」が有効です(2022年8月10日)
- 起き上がり介助方法のポイント(2022年6月28日)
- 食事介助の重要性を伝える研修(2022年5月31日)
- 意外と知らない? 杖の使い方(2022年4月30日)
- 2021年度一覧
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- ベッドの上で人を移動させるには(2022年3月31日)
- 手術後のリスクを減らす「胸腹部の手術前リハビリテーション」(2022年2月28日)
- 心臓リハにおける有酸素運動、無酸素運動(2022年1月28日)
- 当院における母指CM関節症のハンドセラピィ(2021年12月28日)
- 屋内に潜む転倒の危険性(2021年11月30日)
- 失語症の評価と訓練(2021年10月29日)
- 脳卒中後の“失語症”に対するアプローチ(2021年9月30日)
- 膝の手術のリハビリテーション ―高位脛骨骨切り術編―(2021年8月31日)
- 膝の手術のリハビリテーション ―人工関節置換術編―(2021年7月31日)
- 2型糖尿病と運動療法について(2021年6月29日)
- 循環器疾患のリハビリって、どんなことをするの?(2021年5月31日)
- 当院での手根管症候群へのハンドセラピィ(2021年4月28日)
- 2020年度一覧
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- 訪問リハビリテーション室、開設しました(2021年3月25日)
- なんと! これがリハビリに?(2021年2月27日)
- 嚥下機能の低下が招く誤嚥性肺炎~誤嚥性肺炎を予防しよう~(2021年1月29日)
- 冬場の運動の注意点~心疾患をお持ちの方へ~(2020年12月25日)
- 外出自粛で陥りやすい?「フレイル」を防ぐ(2020年11月30日)
- 血友病のリハビリテーション(2020年10月29日)
- 腰の手術前後のリハビリテーション(2020年9月30日)
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2025年01月08日患者さんのこれからをサポートする「入退院支援カンファレンス」
みなさん、こんにちは。
今回はリハビリテーション室が参加しているカンファレンスの中から「入退院支援カンファレンス」を紹介します。
「入退院支援カンファレンス」では、理学療法士・療養支援看護師・MSW(医療ソーシャルワーカー)が毎日各病棟をまわり、病棟看護師とともに患者さんの退院に向けて話し合いをしています。状況により、外来看護師・管理栄養士・薬剤師も参加します。
カンファレンスの対象となる方
退院後の生活に何らかの支援が必要になると予測される方
・入退院を繰り返している方
・入院前と比べて起き上がる、歩く、食べるなどの機能低下が予測され、退院後の生活様式を見直す必要がある方など
カンファレンスの実際
カンファレンスは入院後早期に行います。
入院時に患者さんやご家族から伺った入院前の生活情報をもとに、患者さんの病状や治療方針の確認、元の生活に戻れそうか、戻れない場合はどのような支援が必要か介護保険サービスの見直しや、適した療養先についてなどを話し合います。その際、患者さんやご家族が退院後どこでどのように過ごしたいかという気持ちも必ず確認しています。治療後に住み慣れた自宅や施設、地域での生活に戻れるよう支援していきます。
カンファレンスの様子
具体的な支援
カンファレンス後、療養支援看護師やMSWがご家族やご本人と面談して具体的に支援をしていきます。介護保険の要介護認定の申請をされていない方で退院後の生活に支援が必要と予測される方には、入院中に申請をお勧めすることもあります。要介護認定が下りると介護保険を利用して、福祉用具のレンタル(入浴や排せつに関するものは購入)や訪問リハビリ・通所リハビリ・訪問看護・訪問介護など、状態に応じたサービスを受けることもできます(介護度によって利用できるサービスの量や時間が変わりますが、今回は割愛します)。また、リハビリの進捗状況を確認していただくためにご家族やケアマネジャーにリハビリ見学の機会を設けることもあります。
入退院支援カンファレンスとリハビリ
医師の指示により早期にリハビリ開始となります。リハビリの対象となる方の多くは入院生活による機能低下が予測される方です。カンファレンスで得た、入院前の活動状況をもとに、家屋情報(階段の使用が必須)や住環境(ベッドではなく布団を使用しているなど)、介護サービスの利用、ご家族の介護協力が得られるかなどの情報を確認し、患者さんやご家族と目標を共有して機能維持・向上に向けてリハビリを行います。また、安心して元の生活に戻るために必要なサービスや適切な福祉用具の選定・アドバイスも行っています。
過去のリハビリテーション室ブログでは
・各疾患に対するリハビリ
・杖や歩行器の選定、使い方
・動作や介助方法のポイント
・食事に関すること
などを紹介していますので、ぜひご覧ください。
今回ご紹介した「入退院支援カンファレンス」は、退院後に患者さんやご家族が安心して住み慣れた場所での生活ができるよう、入院時から退院に向けて多職種で準備を進める大切な役割を担っています。
荻窪病院では、これからも多職種で連携してみなさんの入院生活をサポートしていきます!
2024年10月30日温熱やマッサージなど機器を用いた物理療法のご紹介
こんにちは!作業療法チームです。
当院では、手や肘のケガなどに対して、作業療法士によるリハビリを実施しています。回復を早め、より良い日常生活を過ごせるよう、徒手的なリハビリだけではなく、温熱やマッサージなど機器のサポートを用いた「物理療法」を併用しながら作業療法を実施することがあります。
今回は、当院の作業療法で用いる「物理療法」に関してご紹介させていただきます。
①渦流浴(バイブラバス)
方法:気泡が流れる40℃程度のお湯の中に、5~10分程度入れる。
効果:気泡による刺激とお湯による温熱により、患部の軟部組織の柔軟性を向上させたり、疼痛を緩和する効果がある。
適応:肘・手・手指関節の骨折/関節拘縮/腱損傷/靱帯損傷
*急性炎症期や傷がまだ完治していない場合は使用できないことがあります。
②パラフィンパック(パラフィン浴)
方法:柔軟性を図りたい手指関節を固定し、ロウの中へ3回程度入れる。ロウをまとわりつかせることでパック状態となる。10分程度保温する。
効果:動きを固定した状態のところに、保温効果のあるロウでパックすることで軟部組織の柔軟性を向上させる効果がある。
対象:手指関節の骨折/関節拘縮/腱損傷/靱帯損傷
*急性炎症期や傷がまだ完治していない場合は使用できないことがあります。
③CPM(持続的他動運動練習器)
方法:機器を用いて肘関節を他動的にゆっくりと曲げ伸ばし、関節運動を連続して行う。
効果:肘関節疾患に対し、角度設定された範囲内で機械がゆっくりと肘関節を動かしてくれることで、関節内癒着や拘縮の改善を図る。
対象:肘関節の骨折/靱帯損傷/関節拘縮
④ハンドインキュベーター(メドマー)
方法:持続的な圧迫(3段階調整が可能)をかける。
効果:手指・手関節の浮腫(むくみ)に対し、圧迫をかけることで浮腫の軽減を図る。
対象:手指・手関節の浮腫
④ホットパック
方法:タオル等で包んだホットパックを、慢性疼痛・筋柔軟性不良部位にあて、15分~20分ほど温める。
効果:保温性の高い素材のホットパックで80~85℃にて温めることで、疼痛軽減、筋の柔軟性向上、血流改善改善を図る。
対象:拘縮部位、筋柔軟性不良部位
*炎症がある場合は使用できないことがあります。
当院の作業療法士は、これらの物理療法の使用可能なタイミングを見計らい、より効率的に治療効果が得られるようにリハビリを実施しています。
どれも普段目にしない珍しい機器かと思われます。当院にて手のリハビリを行っていて、ご興味のある方は、お気軽に作業療法士にお尋ね下さい♪
2024年06月03日制服がかわって気分一新!
こんにちは。内部障害チームです。
2024年4月1日からリハビリテーション室の制服がかわりました。
(左)以前の制服:以前は上が白色、下は紺色でした
(右)新しい制服:新しい制服は上が紺色、下は白色と紺色の選択制になりました
これまでリハビリテーション室の制服は生地や素材がかわることは度々ありましたが、ここまでガラリと新調するのは初めてのことです。
スタッフに着用してみた感想を聞いたところ、
- 「以前の制服より通気性が良くなった」
- 「ポケットが増えたので整理がしやすい」
- 「患者さんや他のスタッフからスタイルがよく見えると言われた」
と、評判は上々のようです。
「伸縮性」もよく、さらに動きやすくなりました
ポケットが増えて便利に。血圧計も入ります
新しい制服になり気分一新! 患者さんへより良いリハビリを提供できるように頑張りたいと思います。
以上、内部障害チームでした。