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荻窪病院の各診療科の特徴をご紹介いたします

内視鏡センター

内視鏡センター長

林 量司

Hayashi Ryoji

■ 所属・認定資格等
医学博士
日本内科学会認定内科医
日本消化器内視鏡学会指導医
日本消化器病学会専門医
■ 経歴

昭和大学医学部 卒業

2001年
昭和大学付属豊洲病院

2005年
会津中央病院

2006年
昭和大学付属豊洲病院

2007年
あそか病院消化器科

当診療科のご案内

診療予定表

まず内視鏡のセンターは新館に移られましたが、
率直に仕事はしやすくなりましたか。

 そうですね。まだみんなが新しい設備や建物に不慣れなところがあるので、どちらかというと今は、色々と仕事を覚えて頑張っていこうという最中です。みんなで気持ちを共有してレベルアップしたいという感覚が強いですね。昨年の 移転の際は、一回作り変えてしまったらこの先何年も使わなければという気持ちがあったので、内視鏡室がなるべく古くならないようにという部分を意識しました。そういう意味では少し大変でした。

治療実績を拝見すると右肩上がりに件数が増えておりますが、
これには何か理由はあるのでしょうか?

 僕が来たのは2009年ですが、その前までは、来ている患者さんに対して内視鏡を行うことをメインにしていました。紹介状の返事をしっかりしたものにして、周りの開業医の先生方への信頼をいただく、また、自分たちの取り組みをアピールすることから手をつけました。様々なインフォメーションを地道に発信し続けたことが実を結んできているのかなと思います。

現状の数字は病院の規模や体制としては妥当な数字でしょうか。

 救急などを踏まえながら行うので、現状としては7000件がこの規模だと妥当かなというところです。あまり緊急が増えてきたりすると、普段の検査が粗雑になってしまう可能性もあると思うので、8000、9000と、数字だけ追いかけて増やすということは現状では考えてはいないというのが本音です。

ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)に積極的に取り組んでいると伺っていますが、手技的な観点でESDのメリットなど教えていただけますか。

 昔はある程度大きくなった腫瘍を綺麗に切り取るということが内視鏡では難しく、”輪っか”を使う電気メスで何回も回数を重ねて切り取っていました。ところが、電気メスの熱のせいで腫瘍が焼き切れてしまい、術後に顕微鏡で病理医の先生が確認する際、診断の評価ができないというデメリットがあり、多分大丈夫でしょうと言われた人が数年後に再発するということがありました。
  ESDと言われている手技は1つのものを綺麗に切り取ることができるため、その後の顕微鏡の診断が正確になり、結果的にもう完全に治ったのか、様子をみていいのか、追加で手術しなくてはいけないのかというその白黒が非常にはっきりするところが1番のメリットだと思います。また、ある程度のご高齢の方にも受けていただけますし、完全に根治術が期待できる病変であればそれを充分に完遂できるような術式です。 (ESDについてはぜひコチラをご覧ください)

ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)についても教えていただけますか。

 これは消化管という食べ物の通り道ではなくて、肝臓近辺にある臓器を主とするものです。膵臓、胆道系のそういった領域のところで、特別な内視鏡を使って胃の先の十二指腸までカメラを持っていってそこの胆管も膵管も非常に細い通り道ですから、カメラで進めないのでカメラの先からカテーテルを出して色々な手技をやる検査です。膵臓、胆道系の疾患での診断に非常に有効な、安全性の高い手技で、当院でも数多く行っています。

内視鏡センターで積極的に行っていることはありますか。

 内視鏡センターというよりは、消化器科として外科と内科、合同で地域の開業医の先生方を交えての勉強会を年2回やらせていただいているのがまず大きな点だと思います。 昔から開業されている先生方からの信頼をいただくのはもちろんですが、都心から少し距離がある、中核病院がどうしても少なくなってしまうような地域の先生方にも当院の取り組みを知っていただければと考えています。 そうすれば、困っている患者さんたちが当院で治療を受けられる状況や環境が作れるのではないかということを以前から感じています。

内視鏡センターでの直近の目標があればお聞かせください。

 やはりESDは増やしていきたいと思っています。僕がESDを始めた理由は、この地域でESDを行う病院があまりなかったということがあります。この数年で各施設で行うようになってきましたが、やはり地域の先生方の信頼をいただき、ご紹介の件数を増やして、“ESDであれば荻窪”という気持ちでやらせていただけるといいなと思います。 胃カメラ、大腸、胆すい系のERCPなどみなそうですが、早めの病気の発見と手術までの期間を短くするというところは非常に気にしています。ですから、今後そういったところにはもっともっと強めていきたいと思っています。

地域の先生方、患者さんへ向けてのメッセージをいただけますか。

 まず開業医の先生に対しては、的確な診断、レベルの高い治療など、様々な面で満足していただけるように今後も努力していきたいと思っています。 患者さんに対しては、当院を信頼して来ていただければありがたいなと思っています。当院は診断治療にいたるまでの時間を、スピードを持って他科の先生方と連携を取り合って行っていますし、内視鏡センターには優秀なスタッフが揃っています。内視鏡についてご不安に思われることがあれば、ぜひ一度外来にお越しください。